LAYER 04
戻せるバックアップが、最後の砦。
費用がかかる
NAS(ナス)は、社内 LAN につないでおく、データ専用の 24 時間動きっぱなしの小さなサーバーです。共有フォルダを作り、会社のファイルを置く場所として使います。
ランサムウェアは、見えているファイルをすべて暗号化する
その時に見えているファイルは、すべて暗号化されます。オンラインにバックアップを置いていても、そこも同じように暗号化されることがあります。対策になるのが「変更不可(WORM)」のバックアップです。バックアップを作った NAS 自身にも、一定期間は編集も削除もできないようにする仕組みです。これができる NAS は上位機種になりますが、ランサムウェア被害から自力で復帰できる、唯一と言ってもよい方法です。
3-2-1-1-0 という指針
バックアップの場所を用意しても、いざというときに戻せなければ意味がありません。そのための指針が 3-2-1-1-0 です。
- 3
データを 3 つ持つ(本番、社内のバックアップ、遠隔地のバックアップ)
- 2
2 種類の媒体に置く
- 1
1 つは遠隔地(クラウドなど)に置く
- 1
1 つは変更不可(WORM)にする
- 0
復元テストをして、エラーが 0 であることを確かめる
電子帳簿保存と、社内サーバーとしての使い道
電子帳簿保存法のために、クラウドだけでなく、社長と経理だけが見られる NAS のフォルダに保管しておくことも有効です。セキュリティの話からは少し逸れますが、上位機種の NAS は社内サーバーとしても使えます。クラウドより安全性を確かめやすい社内 LAN で、タイムカードやスケジュールなどの業務管理を動かしている会社は多いです。
費用の考え方
NAS を最低でも 10 年、24 時間 365 日、安定して動かすには、最高品質の部品で構成する必要があります。「全社員の成果物、つまり会社の資産の保管場所として、毎日普通に使い続けられる」ことに価値を感じられないとかなり高額に見えますが、年間の費用に直すと実は割安です。
近頃(2025〜2026 年)の問題として、メモリと SSD を中心にハードウェアの価格が大きく上がりました。世界的な物価高と、AI やデータセンターの需要が主な原因です。初期費用はハードウェアだけで 60 万円ほどになり、これから下がる見込みはありません。故障したときの対策など、運用も必要になります。
出典
- Google One プラン / Google Workspace 料金 https://one.google.com/about/plans?hl=ja&gl=JP https://workspace.google.com/intl/ja/pricing.html