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引き金は、人。
無料でできる(IPA などに無料の動画がある。e ラーニングや資格試験は有料)
正しい知識を全員が持っている会社は、そう簡単にはウイルスにかかりません。
ウイルスが動き出すのは、人の操作から
残念ながら、ウイルスが動き出す引き金は人であることがほとんどです。興味をそそるメールの添付をダブルクリックした。よく分からないまま、画面に出た指示どおりに操作した。こうした分かりやすい原因のほかに、会社ならではの原因があります。「自分の仕事だと思っていなかった」「気づいていたが、やらなかった」。他人任せのまま放置された穴から侵入された事例は、数多くあります。
気づいたときに少し操作しておけば防げたことの根本には、「知らなかった」があります。「知っている」に変えるだけで防げるものは多いのです。
正しい初動: LAN ケーブルを抜く
「ウイルスを動かしてしまったかもしれない」と思ったときの正解は、すぐに LAN ケーブルを抜くことです(Wi-Fi なら切る)。電源を切るのは悪手です。次に起動したときにウイルスが自動で立ち上がり、被害を広げます。
この知識を全員で共有することが、ウイルスにかからない会社への第一歩です。知識は古くなるので、年に一度は更新の機会を作ってください。
無料で使える教材
IPA(情報処理推進機構)が、中小企業向けの教材や動画を無料で公開しています。有料の e ラーニングを契約する前に、まずこれで全員が同じ土台に立つことを勧めます。13
目標を決める: IT パスポート試験に合格する
教材を見るだけの学習には、落とし穴があります。「なんとなく分かった」で終わってしまい、本当に身についたかを確かめる機会がないのです。
そこで勧めたいのが、IPA が実施する「IT パスポート試験」です。経済産業省が認定する国家試験で、セキュリティを含む IT の基礎知識が問われます。合格か不合格かという分かりやすい線が引かれるので、どこまで理解できたかが本人にも会社にも見えます。「資格を取る」という目標があると、受け身の学習が自分から取り組む行動に変わります。
受験料は 7,500 円で、勉強の時間も要ります。それでも、全員の知識を底上げする費用対効果は、かなり高いと言えます。試験は全国の会場で年間を通じて受けられるので、社員ごとに都合のよい時期を選べます。18
出典
- IPA「中小企業の情報セキュリティ」(教材・動画) https://www.ipa.go.jp/security/sme/
- IPA「IT パスポート試験」(受験手数料 7,500 円・税込) https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/